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CODE NAME 2

 

収録曲

 

このアルバムは一言で特徴を言える。
マニアック

 

90年代だからと言って「いわゆるチャゲアス」のイメージを期待して手に取ると、いくらか肩透かしを食うだろう。メロディやサウンドは極めて通好みに作られている。大げさに言えば「いわゆるチャゲアス」からの訣別がなされている。

 

翌97年からはソロ活動に入る。その大きな変化の予兆がここにありありと現れているのだ。
何度も書いている通り97〜99年の活動はロック色の強いものだった。このアルバムがそのロック路線の嚆矢と言っていいだろう。前作CODE NAME 1でもロックの香りは多少あったが、2でそれは明瞭となる。

 

ASKA本人の解説を聞こう。
“こうしてレコーディングをして、完成した楽曲を通して聴いてみると、知らず知らずに統一感というものはできてくるもんだなと思います。僕らは楽曲のグレード感を重視しているので、アルバムコンセプトは作らない主義なんですが、作らないと言っていながらも、毎回ある種のコンセプトを感じてしまう。じゃあ今回はと言えば、ロックとポップスの中間色、とでもいいましょうか。”
http://www.chage-aska.net/discography/music/1996M021

聴けばわかるが、明確にロック色が出てきているのだ。

 

特にロックを感じさせる『もうすぐだ』『青春の鼓動』『Sea of Gray』はアレンジに村上啓介がクレジットされている(村上は『Sea of gray』と『港に潜んだ潜水艇』ではCHAGEとの共作で作曲にも参加している)。これらの角ばったレトロなギターサウンドはまさに村上の仕事なのだろう。このサウンドのインパクトが強く、アルバム全体のイメージを形作る。最初の3曲だし。
『Sea of Gray』は07年のDOUBLEツアーで久々に披露されたのだが、そのテンションは尋常ではなく、私のチャゲアス体験の中でもナンバーワンの興奮だった。作曲者のCHAGEはこの曲をプログレと言っている。長くて暗いという意味だと思うが、原曲も6分超のプログレ要素がありライブではさらに化けた。
http://www.chage-aska.net/discography/music/1996M015

 

CHAGEとASKAの共作が多いのも特徴。こんなに2人が交錯するのは風舞や熱風以来だろう。『I’m a singer』はASKA作詞でCHAGEが歌うパターン。実はこれ、珍しい。共作の場合、大抵は作詞したほうが歌う。

『港に潜んだ潜水艇』は当時問題になっていた月刊誌viewsとの争いを詞にした。怒っているはずだけど意味不明なのが良い。

 


シングル。この曲だけ聴けばそこそこチャゲアスっぽいが。

 


この曲は94年のシングル。この曲だけ空気感がまったく違い、浮いている。ビジネス上入れなければいけなかったのだろう。

 

 

ちなみに前作CODE NAME 1と続き物のようなタイトルだが、特に何もつながりはない。曲の製作時期は同時期だったそうだが、時間を置くにつれやりたいことが変わってきて別の曲のようになったとのこと。チャゲアスはコンセプトアルバムを作るほど計画性のある人たちではないのだ。

 

それにしてもこのバキバキしたジャケットはどういう趣味なのか。謎多きジャケットである。福山雅治のラジオにASKAが出たとき「あのジャケットはCHAGEさんですよね」と言っていてウケた。

 

(2018/01/20)

 

 

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