ASKA 非公式ファンサイト

LIVE IN 田園コロシアム

81年に出た『LIVE IN 田園コロシアム』というライブ盤がある。これは2009年に再発売されるまでレコード盤しか存在せず、長らくファンの間では幻のアルバムという印象だった。
私は80年代チャゲアスはほとんどLP版で揃えている(最初はCDで全部揃え、大学生の頃にレコードを聴くようになって、集めた)。このアルバムはたしか池袋で1000円以下で買った。神保町だと高いが、よそでは安い。チャゲアスLPの豆知識。

IMG_0032

今改めて聴いてみると、これがまた名盤なのだ。初期チャゲアスを知るにはこれ以上のものはない。ASKAは言う。「震えるような思い出のコンサートっていくつかあるけど、これはそのひとつ」(『10年の複雑』より。89年頃の証言)。

 

初期チャゲアスのウリは〈めちゃ元気‼︎〉。今作の演奏も熱気ムンムン。和製『KISS ALIVE!』と言っても言い過ぎではない。


MC含め、ほんとにこんな感じの暑苦しさ。

 

プロバガンダ本『10年の複雑』を読むとよく分かるのだが、レコードの売り上げよりもとにかくライブ。デビュー2年目に、たいしたヒット作も持たないまま60本もの熱風ツアーに旅立つ。チャゲアスは動員力があるという認識が既に、事務所と各地プロモーター双方にできあがっていたという。直前に『万里の河』のヒットというラッキーにも恵まれ、ツアーは盛況に終わる。
今作はその熱風ツアーの合間に行われたスペシャルイベント。直前にツアーで関東を回ったばかりにも関わらず、キッチリ6,000人を動員。観客の熱狂ばかりでなく、チャゲアス自身の高揚した様子も収められている。
80年代チャゲアスの一番の特長。MCがめっちゃおもろい。今作でもチャゲが全国から集まったファンに各地の方言で語りかけるシーンがあるんだけど、バカ丸出しで最高。

あと、飛鳥の裏声ビブラートがすごい。これは80年代半ばにはもう聴けない声。初期の独特の鼻声ってのがある。(かつて東京のライブ会場にはしょっちゅう、初期チャゲアスのコピーをやってる弾き語りの男性が出没していた。その人は初期ASKAの声マネがうまかった)

バックの火魔神も超絶にうまい。ギターのTAMPOPO OH-HIRAってなんだよ。うまいくせにダサいから火魔神は切られたんだろうな。融通が効かなかったと『10年の複雑』には書いてある。

 

繰り返しになるが、初期チャゲアスを聴くならこれがいい。ベスト盤よりもベスト。オリジナル音源だと初期チャゲアス最大の魅力である〈暑苦しさ〉がまったく伝わらないから。あの地味な『流恋情歌』でさえ、熱い。

2009年のCD版は二枚組22曲完全収録版。2017年からはiTunesをはじめ配信も行われている。

 

‹‹一覧に戻る