ASKA 非公式ファンサイト

CHAGE&ASKA Video Selection ’86-’89

80年代後半はポップスとロックに演歌を掛け合わせたような、奇跡的な音楽が展開される。 演歌と言われることをASKAはとても嫌うが、私としては賛辞のつもり。 魂がこもっているという意味だ。 売れに売れまくった90年代前半の楽曲はちょっと大味とも言える。 80年代後半の小気味いい、ちょっぴりマイナー調な曲が最高。声もこの頃が一番いい。

 セールスは伸び悩んだが、曲の完成度が高くステージは大迫力。レコードは売れなくてもライブは全国で満員という不思議なグループだった。完成度が高いかどうか、それは時間が経てば分かること。例えば80年代後半のバラードを集めたベストアルバム「THE STORY OF BALLAD」などは今聞いても音が新しい。ポリシーを持って丁寧に作曲していたのだと思い知らされる。

また、チャゲアス本体は売れなくとも、光GENJIを始め提供曲のほうでASKAが活躍していた時代でもある。ソングライター、パフォーマーとして完成され、89年に歴史的名盤「PRIDE」を発表。パフォーマーとしての絶頂を示す「10 years after」ツアーを敢行したのち、活動を一時休止。ASKAは渡英し、イギリスのミュージシャンとレコーディングを始める。そして帰国後に突如としてトップスターになるわけだ。そのヒット前夜の活動が80年代後半である。売れる前からとっくに完成されていたことを見て取って欲しい。

 

モーニングムーン(’86/演奏は’89)

万里の河以降ヒットに恵まれなかったが、紆余曲折を経て再びこの曲で世の中に打って出た。フォーク演歌から脱皮した記念碑的名曲。

 

TURNING POINT(’86)
86年発表のアルバム『TURNING POINT』に収録の熱すぎる一曲。アクションも熱い。いざ映像で見るとやりすぎな印象を受けるかもしれないが、ステージを生で見たらこれくらいで丁度よいのである。チャゲアスはテレビ向けの芸能人ではなく、ステージで歌う歌手なのだ。

 

Mr.ASIA (’87/演奏は’88)
アジア中でスーパースターになることを予見したかのような『Mr.ASIA』。90年代半ばからアジアツアーを敢行し、この曲が妙に映えることになる。ヴォーカルを見せ付けるパワフルな一曲。

 

SAILOR MAN(’87)
粗削りだけど景気のいい曲。船乗りの歌?「七つの海をすべて手のひらですくい取れ」とはその後の世界的活躍を暗示するかのようだ。

 

ロマンシング・ヤード Romancing Yard(’88/演奏は’91)
CHAGE曲なのだが、結局ASKAがおいしいところをかっさらっていく名演。

 

ラプソディ Rhapsody(’88)
スキャットがかっこいいし、歌詞も抽象的。オシャレ度が高いと思う。

 

風のライオン Kazeno-Lion (’88/演奏は’89)

ASKA曰く「他の人に比べて、小さい頃の記憶がものすごく残っている」。子どもが感じている言葉にできない感情を詞に昇華させ、歌い上げた名曲。

 

Trip(’88)
これはスキャットというよりも、咆哮!これをライブで聴いたら甚く感動した。ASKAはライブを見越して曲を作っていると思う。CDで聴くとちょっと恥ずかしいくらいだから・・・

 

ENERGY(’88/演奏は’89)

88年の名盤ENERGY(エナジー)のタイトルチューン。アルバム中では4分ちょうどの小品なのだが、ライブを見越して作られているので、ご覧の通りはっちゃけた大作になっている。

 

WALK(’89)
一般的には知られていないかもしれないが、ファンの間では代表曲と言っていいくらいの存在。「君」というのはファンの人たちを指しているように思う。あるいは神。ちなみにCHAGEはASKAの曲の中でこれが一番好きだそうな。

 

LOVE SONG(’89)

あまりにも有名なこの曲だが、実はライブではあまり映えない。名曲なのだが、生演奏が音源を超えてこない、チャゲアスとしては珍しいパターン。ライブよりもCDがよろしく、89年と92年に録音されて2バージョン発売されているが、89年版のものが最高なのである。

 

PRIDE(’89)

ファンの間では人気ナンバー1の曲。しかし私個人的にはテーマが錯綜してわかりにくい曲だと思う。失恋や、見神体験や、男の意地などが詞に描かれ、いったい何がいいたいのかわからない。しかし「真の芸術は意味不明である」という真理のために、妙な説得力を持ってわれわれに迫ってくる。すさまじいばかりの迫力が確かにある。ASKAほどの表現力を持った歌手にしか成しえないことだと思う。

‹‹一覧に戻る