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映像資料Ranking

チャゲアスの魅力は何と言ってもライブである。生で見るのももちろん素晴らしいし、映像で見ても非常に素晴らしい。動画全盛の時代にあっては、コンサート・マイスターであるチャゲアス再評価がどこで起こるかわからない。由紀さおりがもてはやされるくらいだ。現にこのHPも訪問者の1/3がアメリカからのアクセスで、私は驚いている(ちなみにアメリカに続くのは中国。今のところ台湾と韓国からのアクセスは少ない)。

Youtubeには多様な動画が上がっている。初めて見る人にはどれがどの時代のもので、どのような意味をなすかわからないことだろう。そこで、私見ではあるが映像をランキング形式で解説することとする。オフィシャル販売もの、テレビ番組その他ないまぜの総合ランキングであるが、youtubeではミックスリストとしてまとめられているので十分参考になると思う。以下、『 』はオフィシャル販売もの、「 」はテレビ放送。( )内の年号は発表ではなく収録された年。

 

1位 「CONCERT TOUR ID」 (’97年、WOWOW)

ASKA初のソロツアー。「ASKAソロはバラードばかりで寝てしまうのではないかって?そんなことはさせません」とASKAが宣言したように、ロックで攻め立てる。90年代前半のパフォーマンスは大衆迎合のださい演出があったことが否めないのだが、ブームも去ったこの頃になると好き放題やっている感じが伝わってくる。ASKAってやっぱり天才、と見るたびに思う。

オフィシャルものの『共謀者 ID』もあるのだが、こちらはドキュメンタリー調で収録時間も短い。悪くはないのだが、WOWOW版の臨場感にはまるでかなわない。私にはこのWOWOW版のIDが他の追随を許さないダントツの再生回数である。ラストが沢田研二の『君をのせて』で終わるというASKA一流の天邪鬼には、開いた口がふさがらないほどの感動を覚える。いまだに。

 

2位 『kicks』 (’98)

上記97年に引き続きASKAソロ二度目のツアー。これまでのイメージを完全に破壊する怒涛のシャウトと、ハードロックと呼べるほどのぶ厚いサウンドに衝撃。あまりにも鮮烈な転向だった。とにかく女性ファンからの受けが悪い。私もkicksの魅力を熱く語っていたら「ふーん。男の人ってkicks好きよねぇ」みたいなお寒い反応をされた経験がある。このような大多数からの不支持を受け、ASKAのロック転向はじきに修正を余儀なくされたのである。

発散される熱量から言うと1位でもいいのだけど、このビデオは収録時間が短く、映像の編集が過剰なのが減点。

 

3位 「MTV SUMMER MUSIC SUMMIT」(’98、ネット配信)

これは上記kicksと同じ年のイベントで、台湾でのMTVアジアの収録。これは開演前に一発キメているようにしか見えない。後にも先にもここまで弾けているASKAは見たことがない。おまけに野外で雨に降られ、ギターのストラップまで切れるという、悪魔に魅入られたかのような怪演。

 

4位 『CONCERT MOVIE GUYS』 (’91)

ブームに火がついた91年からのツアーを追いかけるドキュメント調のライブビデオ。MOVIEとタイトルにあるとおり編集と映像は映画ばりのクオリティで、この作品は全国会場でツアー形式で公開されたもの。「あなたたちはようやくおれたちを見つけたみたいだけど、じつは昔からこんなにいい歌を歌ってたんだぜ」と言っているかのような、自信に満ち溢れたパフォーマンス。正真正銘の絶頂期。

上記IDやkicksは必ずしも万民向けとは言えない。もし私が老若男女、洋の東西を問わず全人類に向かってチャゲアスのビデオを一本だけ紹介するとしたら、このビデオになると思う。

 

5位 「LIVE IN KOREA」 (’00、フジテレビ)

他項でも書いたとおり、日韓親善という政治的大役を担って開催された韓国での大一番。声の調子が良くない分、気迫が他のどの映像よりもすごい。男の仕事はかくあるべしと、正座したくなるほどである。私はこれを見て何度泣いただろう?流した涙の量では一番かもしれない、感動の一本。

 

6位 「野口英世記念館 チャリティー チャゲ&飛鳥熱狂ライブ」(’89、テレビ朝日)

デビュー10周年を迎えた89年のツアー「10 years after」の郡山会場は上記のタイトルがつくチャリティーイベントになった。セールス的にはまだまだお茶の間には浸透していない時期ながら、パフォーマンスや曲のクオリティは、実は89年にピークを迎えている。この頃を生で見ている人はほんとうにうらやましい。私はタイムマシンがあれば89年に飛んで、チャゲアスのライブを見に行く予定である。人類の起源とか、イエス・キリストとか、見てみたいものはたくさんあるが・・・ 

 

7位 『20th premium unplugged live』 (’99年、ファンクラブ販売)

96年のMTVアンプラグドはイギリスのミュージシャンが演奏したが、琴線に響いてこないアレンジが残念だった。99年のデビュー20周年にASKAバンドでリベンジ。過去の名曲たちが装い新しく甦った。音が静かな分、歌詞がしみる。やはりASKAの魅力は歌詞だよなぁと再認識させられる。

 

8位 『ASIAN TOUR IN TAIPEI』 (’95)

私が初めて買ったビデオで、特にYAH YAH YAHは擦り切れるほど見た。チャゲアスは音響へのこだわりからあまり大きな会場ではやらないのだが、この台北の野外の大会場で、異国の人たちが熱狂するさまに感動する。01年頃のインタビューで、ASKAがキャリア史上もっとも印象に残っているライブがこれだという証言もある(ちなみにCHAGEは韓国とのこと)。たしかにオーラがすごく大きく見え、余裕が感じられる。このツアーは「SUPER BEST 3」というタイトルで、当時SAY YESとYAH YAH YAHが出揃い、ライブも変幻自在の境地に達している。

 

9位 『DOUBLE』 (’07)

 2000年以降の映像で推薦できるのはこれ。セットリストも声の調子も完璧で、なぜ2007年だけ神がかっていたのだろうか。しかもこのあとコンビ休止だから驚いた。このツアーで新しい時代を築けるくらいのパワーを見せてくれたのに。

 

10位 『史上最大の作戦』(’93)

世の中は問答無用のチャゲアスブーム。名盤RED HILLを引っさげ、70公演66万人動員という史上最大規模のツアーを展開。期待を裏切らない熱演が繰り広げられた。脂が乗り切った時期の入魂のライブ。『DVD BOX 3』で購入できる。

 

とても紹介しきれないが、少なくとも80年代後半から90年代後半までのオフィシャルビデオはすべて、買っても絶対に損はしない秀作揃いだ。中古屋などで発見したら必ず買いましょう。たぶん安いし。

 

(2015年8月29日)

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