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新日本プロレス(2019/05/06)

https://www.fellows.tokyo/blog/?id=1433

 

野球選手に講釈を垂れたという話。どういう人が仲介に立っていたのか、確かにASKAは80年代からやたらとスポーツ選手との交流が公にされていた。昔のMステなどでもよく川合俊一とか清原とか名前が挙がっていた。工藤公康に至ってはASKAとなかよしすぎて?、息子に明日香と名付けたほどである。

 

最後のほうでは新日本プロレスの話題。

 

以下、ブログとは一切関係ないがプロレスについて一言。暇人のみお進みください。

 

ひとくちに新日本プロレスと言っても、様々な時代がある。

 

 

70年代・・・猪木が異種格闘技戦など様々な奇策を打ち殺気みなぎる時代

80年代・・・タイガーマスクが登場しゴールデンタイムで放送され人気を博す時代。かたやUWF(ガチ系プロレス)に分裂し前田・高田・船木ら人材が流出

90年代・・・武藤・蝶野・橋本・ライガーらニュータイプのヒーローが群雄割拠する最強時代

2000年代・・・格闘技ブームに押され迷走

10年代・・・徹底的にショー化して息を吹き返す

 

 

人それぞれに愛着はあろうが、私にとっては90年代の新日にまさるものはない。技術が高度化し、キャラも多彩。グレート・ムタからヒロ斎藤まで役者がそろっていた。入場などのエンタメ演出も完成されていた。これを見よ。

 

 

グレート・ムタは日本のプロレスの究極形である。普段は素顔の武藤敬司でファイトし、年に一度くらい?ムタに変身し大暴れするといスケジューリング。そのレア感もあって観客はムタに大興奮したわけだ。アメリカでもMUTAはレジェンドである。ペイントは歌舞伎をモチーフにし、純和風のキャラ設定。日本人が見てもエキゾチックなのだから納得である。

 

***

 

ところで、新日は「ヘビー級」と「ジュニア」に分れていた。体重100kg未満のレスラーはジュニアだったのだが、私はヘビー級よりもジュニアが好きだった。覆面レスラーはみなジュニアだったのだ(ストロングマシン以外は)。

新日でジュニアと言えば勿論この人。獣神サンダーライガー。

 

 

ツノつきのマスクに全身コスチュームそして長髪というケレン味に、小学生の私は完全にやられた。

 

 

私史上最高のベストバウトはこれ。94年4月16日両国国技館(日付まで覚えてるわ)、スーパーJカップ準決勝におけるライガーvsサスケの初対決。

 

 

「ライガーがピクついている!」は今見ると茶番だが、当時は刺さったなぁ。弱々しいサスケの奮闘に衝撃を受けた。これは永遠のベストバウト。

 

これをきっかけにみちのくプロレスにも興味を持ち、山形まで観に行った(東北でしか興行がなかったので)のはまた別の話。

 

余談だがライガーは負けるほどいい試合なんだな。

 

 

他に覆面レスラーと言えばエル・サムライ(笑い)。

思わず(笑い)マークをつけてしまうほど渋いこの御仁は、受け身の達人と讃えられていた笑笑。これを見よ。

 

 

これは先般、DV事犯で逮捕された金本浩二との伝説の試合。金本、バイオレンスすぎる。私が「街の人」ならこうコメントしただろう。

「金本はサムライが何でも受けてくれるのをいいことに、雪崩式リバースフランケンシュタイナーを食らわせてましたよ!あんなアブない奴はいません!」

この試合は私の中では「危なすぎるレジェンド」である。

 

 

新日がなぜ好きだったか、考えてみるとセメントくささがあるからだと思った。セメントというのは八百長ではない真剣勝負ということ。試合全体が真剣勝負ではないにしても、ふしぶしで本気で怒っていると思わせるような試合が、稀に見られたりするのである。

金本の試合なんか特にそうだが、サムライがつま先で顔面を蹴ったりしている。これは素で痛そう。それに対して金本が半ば本気で怒っているような気がしないでもなく。雪崩式リバースフランケンシュタイナーも台本にはなかった裏ワザだったんじゃねぇか、とか深読みしてしまうわけだ。こういうのが全日にはないガチっぽさであり、私が新日に心酔していたのはこの危なっかしさだったのだ、今思えば。

橋本真也なんかでもしょっちゅう「今の蹴りはガチじゃね?」っていうのがあった。例えば長州力とは本当に仲が悪かったという情報もあり、いくらでも想像ができるわけだ。

 

そういう感情が垣間見えるファイトは八百長などという次元を超えている。

 

伝説のセメントマッチをご紹介しよう。齋藤彰俊vs小林邦昭。空手道場と新日が遺恨を仕立て上げたものの、斎藤は何も知らずにガチで新日に立ち向かったと言われている。

 

 

 

あとはこれも有名。橋本vs小川「負けたら即引退マッチ」

 

これはゴールデンタイムで放送されたので記憶している人もいるのでは。

 

 

こういう試合が3年に一度くらいあるので、新日は危なっかしいのだ。

 

 

さて2001年に、プロレス業界が激震する一冊の本が出版された。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/流血の魔術_最強の演技

 

新日の元レフェリーが出した暴露本。内容はプロレスは台本ありきのショーであること、及びその内幕の具体的描写。これはまさに衝撃だった。

当時K-1,PRIDEなどに押され新日など完全にオワコンではあったが、この本の影響も少なくなかっただろう。この本の存在は業界全体が黙殺したが、皮肉にも以降の新日は急速にショー化していくことになった。今の社長は外人さんで、ゲームメーカーが吸収した形になっている。

 

今、新日はブームだと言われ会場には女子が殺到しているらしいが、私は一片の興味も持てないでいる。

 

 

私が観たいのは「半ガチ」の胡散臭い、ケレン味たっぷりの八百長スポーツなのだ。おそらくそれはもう2度と見ることができない奇跡の結晶なのである。清濁合わせ呑み、屈託や忖度をマスターした日本人にしか表現できない最高度の舞台芸術が、90年代にあった。

 

近年発売された書籍『獣神サンダーライガー自伝』においてライガーは「プロレスは真剣勝負」というスタンスを一切崩さずに己れのキャリアを語っている。これぞ男のプライド、美意識、ロマンだろう。私は読みながら涙が止められなかったね。立ち読みでごめんけど

 

(2019/05/07)

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