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Made in ASKA ツアーレポート (ネタバレありver)

 

ネタバレなしverに書いた通り、基本的に私は今回のライブは大いに満喫した。細かい理屈ぬきに、単純に楽しかったのだ。以下にはそれなりに意見を具申する箇所もあるが、基本的に私は満足しているという前提をご承知いただきたいと思う。

 

さて本論へ。

本人もインタビューに答えている通り、「40年のありったけ」というタイトルの割にはマイナー曲も含まれている。

https://rollingstonejapan.com/articles/detail/30593

より引用。

 

 

<40年のありったけ>と謳ったその決め台詞を出した当初は、40年間の自分のヒット曲、世の中に認知されている楽曲、求められている楽曲を並べようと最初は思っていたんです。だけどね、考えているうちにそんなことやってもしょうがないなって。初めて来られるお客さんはそれでも喜んでくれるだろうけど、僕の復帰を待ってくれていた人達に、アーティスト人生40年間で蓄えた今の自分を見せるのが一番自然じゃないかと思ったんです。

 

 

これに私は大いに共感する。なんかね、私は古い定番曲にはもう心が弾まないのですよ。

例えば『めぐり逢い』なんか流れても、通い慣れた道の信号が赤から青に変わるくらいの心境にしかならないのだ。歌詞もお飾り程度にしか入ってこない。耳タコってやつかな。めぐり逢いをナマで聴いたのは一回くらいな気もするが・・・

ということで案外定番が少なかった今回の無秩序なセットリストは良かった。(シンフォとかぶったやつは今ひとつ面白くなかったけど)

 

逆に新しい曲は凄く琴線に触れる。特に『と、いう話さ』は1番刺さった。これを聴きに来たんだ、くらいのものだ。あと『ロケットの樹の下で』。え?これも新曲という認識でいいよね?笑 決して好きな曲ではなかったが、やはり本人がライブで込める情感、臨場感で感動が倍加するのだろう。

 

 

その点、『Too many people』『Black&White』からの選曲が必要な量よりも少なく感じられた。もっと聴きたかった人、いっぱいいたのでは。

私が激賞するアルバム『ライブ・イン・田園コロシアム』は『風舞』『熱風』の2枚のオリジナルアルバムから成る。これを聴いてまず思うのは、たった2枚のアルバムでこんなにブ厚いライブができるのか、という驚きである。

『Too many people』『Black&White』のクオリティは尋常ではないので、この2枚だけで驚天動地のいいライブができるはずなのだ。今の我々にとってはこの2作に含まれる全曲が目玉と言ってもいいだろう。

 

それに本人も新しい曲のほうが気持ちが入るんじゃないかな?メロディはともかく、詞や声のトーンは現状に近いだろうし。

 

 

声の面でも、やっぱり昔の曲は歌いにくそうなところがある。『LOVE SONG』の高音はきついでしょ。あの歌は高すぎるよ。

MOONLIGHT BLUES』はキーを下げていた。キーを下げることについては許せない人も一定数いるらしいが、私は完全に賛成派。しかもああいうまったりした歌はまったく違和感がないし。むしろオシャレなアレンジとして大いに楽しんだ。『と、いう話さ』に次いで良かったな。無理して声を張り上げるよりも楽に歌いあげるほうが聴く側も自然でいられる。

 

***

 

『明け方の君』や『いろんな人が歌ってきたように』、『ロケットの樹の下で』ではアカペラっぽくなる箇所があり、そこで鳥肌。当たり前だけど、客は1人残らず「ASKAの歌」を目当てに来ているわけだ。手数王を聴きに来たわけではない。アカペラで声を聴ける瞬間に一番興奮するのは私だけではないだろう。

しかし、これは今回に限らず以前からだけど、ASKAバンドは音が厚すぎてボーカルを潰している。私は『憲兵~』を買っていないのでよく知らない曲だったわけだけど(16ギガの最底辺iPadなので容量でかいファイルは勘弁)、歌詞をひとつも聴き取れなかった。

この「ボーカル聴こえない問題」は以前からずっと感じていたことでもある。少なくとも私が通った20年間のライブでは。映像ではわからないけどね。ポップスのショーにギター2人も要るんだろうか、という素朴な疑問がある。

 

 

そういう意味では弾き語りライブなんか見てみたいものだ。Alive in liveでも意外とやかましいライブだったから、ぜひギター1本またはピアノ一台で聴いてみたいねぇ。

 

 

(2019/05/01)

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