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シカゴ(2018/12/08)

https://www.fellows.tokyo/blog/?id=1258

 

デビッド・フォスターがプロデュースしたシカゴを愛聴していたとのこと。

というわけで私も早速アルバム『16』『17』『18』『19』を聴きまくってみた。

 

そもそも私にはシカゴとは「60sロック」のゴツゴツしたイメージで、80年代以降も活動していたことすら知らず、いわゆる「AOR」サウンドに驚いた。にわかに調べたところによればシカゴはAORの代表的バンドですらあるようだ。そう言えば大学生のときの後輩が「シカゴが好きです」と言っていて「18にして何と枯れた奴なのか」と哀れみすら覚えたのだが、あいつは80sシカゴのことを言っていたのだろうか。

聴いてみて感動というレベルでは特に何も感じなかったが、80年代にこういうものを聴いたらすごく新しく感じたのかなと想像した。今となってはこういう音が当たり前になっているわけだ。

 

 

 

AORを言葉で定義するのはなかなか面倒だが、要するに

サウンド面に注力し上質さを志向する、薄~いロック(またはポップス)のこと

 

逆に言うと胸が熱くなるようなパッションや、刺さるメロディはなかったりする。私は客人があったときなどにBGMとしてこっそり小音量で流す、みたいな使い方をする。「洒落た人ね」と思われたいのですね。AORというのは演る人も聴く人も、精神の根底にそういうスノビズムがあるのだ。

 

こんな感じで

 

 

さておきASKAってAOR好きなの??あんまり影響を感じないけどねぇ。静的なAORとはむしろ真逆で、ASKAは興奮を追求する人だろう。アスリートの超人的体力をバックボーンにした音楽は、非常に興奮度が高い。聴く方はもちろん、歌う本人もハイテンションである。

(余談だがアドラー心理学では過度に興奮を追求する人を「エクサイトメント・シーカー」と言い、不適切なライフスタイルに分類される。治療は困難と言われている笑)

 

それだけにASKAの作る歌って歌うのがしんどくて、気力が要るんだなぁと最近ふと思った。往年の名曲たちはおしなべて、100%あるいは120%喉を開かないと成り立たないような極端な熱唱を要求するのだなぁと。無理を押して熱唱する姿に感動するファンも多いのだろうが、私は心配が勝ってしまう派である。袋小路に追い込んでしまうような気がして、私は「一生懸命歌ってくれてありがとう!」等とおいそれとは言えない。

 

 

ところで02年のセルフカバーアルバム『STAMP』だけはかなりAORっぽい。WALK,You are free、YAH YAH YAHなどは特に。今思えばああいう脱力した歌いかたも創意工夫だったのだな。

 

脱力

 

 

それにしてもシカゴをきっかけに「洋楽どっぷり」になったとは、渋すぎるエピソードだな。「ビートルズよりも先にウィングス(ポールのバンド)を聴いた」とか、ASKAには珍奇なエピソードが多いのがウケる。昔CHAGEのラジオ番組から生まれた「トレジャーボックスvol.1」という洋楽コンピレーションアルバムがあった。あれなどはちょっと渋めのスタンダードが並びセンスがうかがわれたが、ASKAのオススメはセンスというか不思議な感じがする。いずれにせよオススメを教えてくれるのはとても楽しいことだ。

 

ちなみに、シカゴよりはこのアルバムがASKAっぽいと思ったのでご紹介しておこう。今年発売されたフォスターの企画盤『DAVID FOSTER WORKS』。中でも『セントエルモス・ファイヤー』がYAH YAH YAH的な名曲だった。

 

https://wmg.jp/david-foster/discography/18942/

 

 

 

(2018/12/14)

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