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大人じゃなくていい

https://www.fellows.tokyo/blog/?id=1057

 

往年の名作『SCENE』『SCENE Ⅱ』をリミックスして、ジャケットも撮り直し再販するとのこと。

門外漢にはリミックスという作業はわかりにくいが、インスタで画像の色味を変えるような感覚でできるのだろうか。30年前の音源をいじれるのだからすごい。

 

そして『大人じゃなくていい』がボーナストラックに入るとのこと。

これは何のことかと言うと、87年の飛鳥涼ソロデビューシングル『MY Mr.LONELY HEART』のカップリングで、アルバム未収録なのだ。ファンの間ではとりわけレアな一曲として知られているが、なぜならば

 

CD化されておらずレコード(とカセットテープ)しか存在しない

からなのだ。

 

http://www.chage-aska.net/discography/item/7A-0767

↑自作解説にもあるとおり、歌詞・歌唱ともに非常にエモーショナルな一曲である。

 

私はこのEPを持っていないが、聴いたことはある。以下、ちょっとした思い出話。

北海道は新冠(にいかっぷ)にあるレ・コード館なる公立博物館は、星の数ほど所蔵されているレコードが聴き放題のユニークな施設だ。チャゲアスもすべてのレコードが収蔵されていると記憶している。私は大学生時分に北海道を放浪しているときに立ち寄った。というか1日居座って聴きまくった。ここで『大人じゃなくていい』を聴いたのだ(余談ながら新冠とはサラブレッド牧場がいくつもあることで有名な町で、夜居酒屋で飲んでいたら居合わせた牧場主に気に入られ「牧場で働かないか」と誘われた。しかし翌年の夏休みに電話をかけバイトを志願したら、断られたのでショック。ところで連れて行かれた隣町の様似(さまに)のキャバクラのレベルが異様に高くてテンション上がって飲みまくり、帰りのタクシーの窓から嘔吐したのも善き思い出。北海道は福岡・京都に並ぶ美女の産地と確信している)

 

http://www.niikappu.jp/kurashi/kyoiku/bunka-sports/record/index.html

 

レ・コード館ではヘッドホンで好き放題に聴けるサービスと、1時間につき一曲リクエストでき、特別なスピーカーにて居合わせた人々で楽しむサービスと2種類あった。後者はリクエストした曲を映画館のような無駄にでかい鑑賞室で、天井まで届くようなスピーカーで聴かせてくれ、当館のウリになっている。

しかしながら目玉の鑑賞室は閑散としており、私の他にはおじいさんが一人来ていただけだった。私はそのおじいさんとリクエスト合戦を繰り広げたのである。私はチャゲアスの波状攻撃をお見舞いした。大音量で聴いてみたい曲としてTrip(シングルバージョン。アウトロが不自然なやつ)、WALK、ひとり咲き(YOYOGI STADIUMバージョン)などをかけてもらった。Tripの奇っ怪なイントロをおじいさんに聞かせることに成功した私は、シートに身を沈めながらほくそ笑んだ。やっこさんはYESTERDAYなどをリクエストしていた。私が最後にお見舞いしてやったKISSの『ブラックダイアモンド』という曲は花火が大爆発して終わる死ぬほどやかましい曲で、おじいさんはビックラこいたのか「おぬし中々やるな」と私を一瞥して去っていったのが忘れられない。爆音でショック死しなくて良かった。

 

 

『大人じゃなくていい』はチャゲアス史上NO1のレア曲と言っていい(MULTI MAXの『darlin’』もなかなかだと思うが、需要がない笑)。他にレアなものとしてかつて知られていたのは

 

LP 『ライブ・イン田園コロシアム』

LP 『LIVE IN YOYOGI STADIUM』

LP 『Snow mail』

 

がある。90年代からのファンであれば全員知っていると思うが、当時アルバムには一枚刷りの「ディスコグラフィー」が挟まれていて、リリースされたシングル、アルバム、ビデオ、本が一覧となって周知されていたのだ。これを穴が空くほど眺めたのは私だけではあるまい。そんな我々にとってはCD化されていない上記作品たちに、言いがたい幻想があるのである。

しかしいずれも現在では再販されている。『大人じゃなくていい』だけが最後の砦だったのである。

(2018/07/18)

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