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聴き放題(2017/09/26)

 

“音楽は、それを作ったアーティストに100%の権利がなくてはならないと思うのです。

そして、その上で楽曲管理をしてくれる会社などに、分配ではなく、支払ってゆくべきもの。”

 

とのことなので、10月の発表というのは

「DADAレーベルは楽曲管理を手がける会社であり、アーティストに100%の権利を保障します。うちと契約するアーティストを募集します」という告知だろうか。

 

***

 

聴き放題配信についての話題。ASKAはかねてより強硬な反対派である。

聴き放題とは月額で980円とかを払って、登録されている音楽を好き放題に聴けるサービス。有名どこはアップルミュージックとスポティファイ、Googleプレイミュージック。

著作権者への印税は1再生0.16円などと噂されている。

 

聴き放題システムに曲をどれだけ登録するか」は各ミュージシャンの采配となっている。事務所、レコード会社の意向ももちろんあるだろう。つまり、何を目指すかによって、ミュージシャンの聴き放題配信との付き合い方は変わってくる。

 

・まったく出さない
・全部出す
・プロモーション効果のあるものだけ出す

の三択である。

 

 

ASKA、CHAGE&ASKAは「まったく出さない」となっている。

一方のChageは「プロモーション効果のあるものだけ出す」の方針のようだ。

 

(以下、画像はアップルミュージック)

 

今日久しぶりにChageのアップルミュージックを覗いたら、ライブアルバムとシングルだけになっていた。三ヶ月前まではオリジナルアルバムもあったのだが。ここ最近で聴き放題配信との距離を変えたのだろう。ちなみに2017年の最新シングルは配信されている
私はChageのCDは2nd以降は買っていない人なので、アップルミュージックにあると大いに参考になる。先日のライブにも行くかどうか当日まで迷った(結局は都合つかなくて見送ったのだが)。アップルミュージックに出している近年のライブアルバム三作が素晴らしいからだ。そういう経験から、プロモーション効果は確かにあると感じる。

 

ASKAも書いているが、これからの音楽はライブに収斂していくようだ。「ライブのプロモーション」が音源リリースの目的になってくる。なってくる、というか、残念ながらもう、そうなっている。私にとって非常に身近なChageでさえ、そうなっているのだから。世の中の音楽好きはもっと急進的なことだろう。

 

最新アルバムを発売日にいきなりアップルミュージックに出してくる海外のミュージシャンは、少なくない。

 

    

(ジョン・メイヤー、2017年のアルバム)

 

これにはさすがに驚かされる。聴き放題で聴けるのに、一体誰がお金を払ってCDなり配信なりを買うのか?もう音源での収益を諦めているとしか思えない、大胆な手法である。

 

 

しかし日本ではあまり浸透していない状況だ。距離の取り方は十人十色で、海外で人気のDir en Greyはどうかと検索してみたら、シングルが一枚しかなかった。一方の布袋寅泰は海外のステージを踏むことが生きがいのような人だからか、聴き放題配信も積極的。最新アルバムもラインナップされている。ロンドンっ子はHoteiをどんな人か知るために活用していることだろう。
インパクトがあるのが、50年先の音楽を創ると評されている細野晴臣。細野のアップルミュージックはとても簡素だ。

 

 

 

 

知ってる人は一目でわかるが、無駄のないラインナップである。簡にして要。必聴盤だけを並べて新規リスナーを逃すことのない、完璧なラインナップだと思う。ちびまる子ちゃんを入れているのがウケる。さすが、付かず離れずの中庸を心得ている。

 

拝金主義の権化・AKBは絶対ないと思ったら、あった。

 

 

(この曲、YouTubeにもなくて困っていた)

 

 

見たところ、クラッシック業界はコンサート重視だからか「全部出す」派が多いようだ。私は夜な夜な辻井伸行を流している。

 

 

 

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聴き放題配信との付き合い方は、その人の目指すところによるのだろう。ASKAは絶対反対ということであり、理由は詳細に記されている。今を生きるミュージシャンとしての考え方がわかる、興味深いエントリーであった。スタジオミュージシャンというのはとても儲かる仕事と言われている。ASKAのようにふんだんに一流ミュージシャンを起用していると、制作費は我々の想像以上に高くつくのだろう。要するに今回の主張は「いい音楽を作りたい」というこだわりなのかと思った。

 

 

ただ今の若い人の価値観は、「小さいけど確かな幸福=小確幸」(by村上春樹)の趣きが強いと思う。少ないファンの前で歌を歌ってそれで生活できれば幸せ、みたいなミュージシャンもいるのではないだろうか。有名になることは幸せじゃない、金持ちになることは幸せじゃない。そういう価値観の人は少なくない気はする。

 

 

余談だが書籍のほうの月額制読み放題「Kindle Unlimited」はほぼ崩壊している。Amazonの強引な手法は出版社から総スカンを食らい、撤退に次ぐ撤退。今やクズ本しかないという意見が定説だ。私はマンガ『白竜』を読破した瞬間に退会してやった。

 

(スクリーンショットできてしまう杜撰さ。著作権もヘチマもない)

 

(2017/09/26)

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