ASKA 非公式ファンサイト

世界平和(2017/08/29)

 

北朝鮮のミサイルが津軽海峡を越えた日に、憲法改正論が展開された。意外な感もするが、父親が自衛官なので、一般家庭よりも防衛とか戦争とかには敏感な生い立ちがあるのではないだろうか。昔から戦争や平和に関しては一家言あり、そのような曲もいくつかあるのでご紹介しよう。

 

 

・『21世紀』(’83)

21世紀に愛の歌はありますか、というシリアスなサビが印象的な、初期チャゲアスの隠れ名曲。夢が制作の動機だったと言う。

 

「不思議な夢だった。起きた時にすごく悲しい気持ちになっててね。もう一度、どんな夢だったか思い返してみたよ。戦争の夢で、ごうごうと火が燃え盛っていて、そこを黒人や白人や日本人が逃げまどっている。どうやら人種というものがない国で、僕は倒れた黒人を抱き起こしながら走ってる。それで防空壕のようなところに隠れるんだ。ノストラダムスの本を読んでいたせいかもしれないけど、世界が終わるような地響きがしてね。ああ、こんな時代は絶対に来て欲しくない。本当に戦争は嫌だなと思ってね。それで21世紀に対する不安と、逆に希望を持ちたいという思いが頭の中にこみ上げてきたんだ」(『十年の複雑』八曜社・刊より)

 

 

・『君が愛を語れ』(’91)

湾岸戦争の時期に作られた曲。↓の自作解説によれば、この曲を作った直後に戦争が始まったらしい。IDツアーでは、この曲のときに戦車の映像が流れた。個人的にはASKAソロで一番好きかもしれない。シングル『はじまりはいつも雨』のカップリングで、うぉぉーーカップリングまでいいのか!ってなった。
http://www.chage-aska.net/discography/music/1991M028

 


・『世界にMERRY X’MAS』(’92)

世界中の子どもが、クリスマスを迎えるときのようなやさしい気持ちになればいいという平和ソング。ASKAはクリスマスが好きらしく、平和の象徴みたいな位置付けのようだ。12年には「昭和が見ていたクリスマス!?」というイベントを開催している。オールディーズのカバーを歌い倒すイベント。

http://www.chage-aska.net/discography/music/1992M019

http://www.chage-aska.net/discography/music/2009M024

 

 


・『僕らが生まれたあの日のように』USED TO BE A CHILD (’93)

チャゲアスではなく、一曲かぎりのグループ。メンバーは飛鳥涼、小田和正、カールスモーキー石井、玉置浩二­、徳永英明、浜田麻里、山本潤子。作詞作曲は飛鳥涼・小田和正。マイケル・ジャクソンたちのMusic for Africaの日本版みたいな企画。Wikiによると、厚生省による少子化問題キャンペーンのために結成されたとのこと。

シングル盤のみのリリースだけど、80万枚売れたので中古屋でよく見かける。

 

 

 

ASKAに通底する平和観としては「イデオロギーに走らずに、隣にいる愛する人を守ろうよ」というリアリズムがいつもあるように思う。嘘っぱちが嫌いで、綺麗事は言わない。このリアル主義こそが、不要な謝罪なんかしない、という最近の発言につながるわけだ。私はこの謝罪論が大好物で、韓国公演のときも過去の日本軍の行動に対しても謝罪しなかったことに大いに感動した。謝ったってそこに感情なんかないわけだから。謝るのではなくて、「悲しいことを一緒に悲しむ世代でありたい」。色んな意味で政治家には絶対に言えない名言。ASKAの世界観には、謝るという欺瞞な行動の向こうには、平和などないのである。

 

 

あまり平和には関係ないけど、CHAGE曲の『もうすぐ僕らはふたつの時代を超える恋になる』には「どこかの持つミサイルだってそれなりにそれだけど 」という一節があるのを思い出した。

 

(2017/09/02)

‹‹一覧に戻る