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個人商店とは(2017.04.26)

私はこれまで「チャゲアスは月額制聴き放題配信に参入せよ」と提言してきた。理由としては
・世界のレジェンドたちはそうしている。新規ファンを開拓しライブ集客につなげていると思われる
・欧米への展開もあり得る
ことから。特にチャゲアスはライブ映像のクオリティが高いので、欧米でいつ流行ってもおかしくない。贔屓目かもしれないが、私は本気でそう思っているのである。だからユーザーの多い定額配信に参入すれば、欧米の未知の消費者を開拓できる。

 

ところが、その線は2017年4月26日のブログで否定された。

 

 

〈「楽曲自体がビジネス的な価値を失って行く」と、捉えたんですね。それは、音楽業界の体質が、世間に迎合して行っていると感じたからです。世間に、歩み寄り過ぎたのです。「世間が喜ぶこと」とどのつまりは、音楽を無料にすることに近づいってしまったのです。〉

 

聴き放題配信への強い不信感が表明されたのである。
これは多くのミュージシャンも同じことを言っている。以下の記事がとてもわかりやすい。

音楽アーティストが得る収入は、1再生あたり0.16円。Apple Music、AWA、LINE Music、Spotify……定額制ストリーミング配信時代に突入

 

要するに、定額聴き放題ではミュージシャンが食えない、ということ。印税が一再生で0.16円。バナナ叩き売り以下の世界だ。ASKAはこれに異を唱えていると思われる。

これってどうなの?私は門外漢なのでミュージシャンの収入について語る資格はないが、印象としては「いや、今までが稼ぎすぎでしょ」。これに尽きる。日本で言えば、カラオケ収入もある。バラエティで見たが、一曲だけの当たり屋でも、印税で毎年サラリーマン並みの収入があるとか。ASKAとか小室がいくら稼いでいるか、想像することさえできない天文学的な数字だろう。
反対派の急先鋒としてはマドンナがいるけど、一体いくら稼いだら満足するんだこの女は、と感じてしまう。ASKAのブログ記事を読みながら咄嗟にそんな嫌悪感が起きた。

 

 

しかし今回のブログ記事。読み進めていくと、そんなチャチな話ではなかったことが判明する。

 

〈音楽をやりたい人たちは、たくさん居る。しかし、音楽では食えない・・・。音楽業界は「権利ビジネス」という名に犯され、本来、楽曲を製作したアーティストに還元されるべきものまで、他が侵食してます。今、本来の形に戻さねば、やがてアーティスト(ミュージシャン)は居なくなるでしょう。〉

 

なんとASKAは、自分の稼ぎを心配しているのではなく、愛すべき後輩たちを心配しているのである。手探りなビジネスの中でレコード会社がピンハネしていくと。そして後輩へのメッセージが続く。

 

〈アーティストは、誰も「個人商店」を持つ時代に入っています。これに関して、ここで深く語るのは色々危険が伴いますので、これを読んでいるアーティストは、この「個人商店」という言葉に、気づきを持って欲しいなと。〉

 

個人商店。これの意味はASKAの活動を振り返ってみればわかるのではないだろうか。
・本人による精力的なブログ更新
・YouTubeにて楽曲のプロモーション
・レーベルの立ち上げ
これらの活動の背後に「スタッフの影が見えない」という不安の声がファンから上がっていたが、ASKAは個人商店のつもりで動いていたのか。コンプライアンス上、個人商店にならざるを得ない面が大きかったのだろうが、その負の状況でも最善を尽くしていたらしい。音楽業界の未来という広い視点に立ちながら。
2000年代以降、チャゲアスのプロモーション不足はひどいものがあった。むしろ大手に所属しているほうが不利なのかもしれない。個人商店。ASKAはこれに可能性を感じているようだ。このへんの危機感は私にはよくわからないが、業界の人ならわかることだろう。今回のブログ記事は業界向けに強烈なメッセージを放っていると思われる。

 

こうすれば食えるぜ!って背中見せたいのかな。こうした活動も日頃語っている「音楽への感謝」の一環なのかもしれない。誤認逮捕とか訴訟沙汰とか、神憑り的なプロモーションは誰も真似できないけど笑

 

 

 

ところで、音楽以外の業界はどうだろうか。例えば、新日本プロレスの動画有料配信が世界でウケているらしい。最新の映像のみならず、往年のものもじゃんじゃんアップしている。少し確認しただけでも、名勝負だけでなくしょうもない凡戦までのべつまくなしにアップ。

 

http://njpwworld.com/search/tag/mic_82

 

私は小学生の頃、チャゲアス以上にプロレスのマニアだった。だから90年代の新日がどれだけ面白いかは分かっている。その感覚で言うと、「本当にいいものは、時間がかかっても、必ず評価を受けるんだなぁ」というところ。フリーミアム全盛のご時世に有料配信で人気を集めているのだから、凄い。チャゲアス含む90年代のJ-POPも同じ手法でいけるんじゃないかな。ASKAにはぜひ頑張ってほしい。

 

 

しつこいけど、チャゲアスに限っては月額制聴き放題もいけると思う。  海外展開するのなら。ライブ動画だけ有料にしたら?

 

 

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