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two-five

 

収録内容:04年 two-fiveツアー
媒体:DVD,Blu-ray

 

背景
04年はチャゲアス25周年ということでのツアータイトル。ロゴが2と5を組み合わせて25という文字がデザインされている。だが特別に周年を感じさせる内容にはなっていない。周年イベントは別に、8月25日のデビュー記念日にスペシャルイベント「熱風コンサート」がお台場で開催されている。このツアーでは『熱風』『21世紀』『Sons and Daughters』などライブではレアな曲が披露され、また最後が『WALK』といったあたりに、少し周年を感じた。この年にアルバムが出ていないので、セットリストは旧作が並んでいる。

 

内容

収録曲

周年とは関係なく、メッセージ性の強い内容。そのメッセージとはずばり、精神世界。結論から言っておくと、このライブを観て引いた人はけっこういたと思われる。それくらいメッセージが濃い。
オープニングムービーはピラミッドや六芒星などの象徴図形が登場し、シンクロニシティを語るナレーション。オシャレとは程遠い直球の精神世界系なので、私は衝撃を受けた。エンターテイメント性は限りなくゼロに近い。
「確かに呼ばれた気がする」というナレーションとともに、ASKAが道端で売られているペンダントを手にするシーンは、実際にあったことらしい。六本木を歩いていて偶然見かけた六芒星のペンダントに異常に惹かれ、たまらず買ったという。それはその後錆びたので、友人に特別に製作してもらって、プレゼントされたとのこと。そしてムービーでは千年夜一夜のライブ映像が挿入されるのだが、たしかにそのペンダントを首にかけているのだ。
六芒星とピースマークの立体が合体し、ピラミッドに変容するCGでムービーは締めくくられる。

 

曲も要所要所でそれらしい曲が取り上げられる。
『ripple ring』は涅槃を歌った歌だし(Lyrics studiesカテゴリ参照)、『僕はMusic』も神とか創造という歌詞が入る不思議な曲。『心に花の咲く方へ』は輪廻転生、『熱風』はハルマゲドン。『21世紀』では夢と女神をめぐって、愛や平和が歌われる。『not at all』は運命論。『ripple ring』は最終盤にもう一度取り上げられ「そこから来たのさHeaven 戻って行くのさHeaven」と輪廻転生を熱く連呼。

 

最後のMCが圧巻。唐突に輪廻転生を語り出す。輪廻転生と言ってもさらに特殊な内容なのだが、実はルドルフ・シュタイナーとまったく同じことを言っている。あの世では老人から赤子へ、逆向きの成長をすると言うのだ(『死者の書』ちくま学芸文庫を参照)。ASKAはシュタイナーのような小難しい本を読むのだろうか。
そして伝説のMC「人はすごい!人はすごい!人はすごい・・・ 人はすごい!!」。これは、引いた人多いよね。でも、こう書くとバカにしているように見えるかもしれないが、私は感動した。とてつもない真剣味を感じたし、これこそが詩人だと思った。実際に私はこのツアーの魔力にやられたクチで、慶應学園祭も含め4回見に行っている。ふだんは1ツアーに1回だったのだが。ASKAの内面が曝露されてる気がして、見逃せないと思ったのだ。
ツアー序盤の前橋に行ったとき、CHAGEがこの最後のMCのときに後ろでギターを爪弾いていたのが忘れられない。伴奏などではなく、暇つぶしみたいな風情だった。そんな経験は後にも先にもこのときだけだ。この手のメッセージがイヤなのかなとそのとき感じた。二人の距離をナマで感じた瞬間だった。

 

ということでオススメランクに入れているのは、私個人的には好きだということであって、実際はかなり個性的な作品ということである。私の中ではkicksに並ぶ問題作だ。心して見たほうがよい。

 

関連動画

このツアーにアルバムは間に合わなかったが、シングルだけ出ている。『僕はMusic』。2000年代の傑作と言えよう。PV収録はこのこのツアーの合間に行なわれた慶應大学の学園祭にて。このイベントはツアーからオカルト色を抜いた構成だった。

 

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