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concert tour kicks

 

収録内容:98年 ASKAソロツアーkicks
媒体:VHSのみ

 

背景
前年に初めてのソロツアーを開催。そのときにはMCで「来年はもうちょっと左に寄って、二人で来ます」と各会場で言っていたのだが、あまりにもソロが心地よかったのか、延長。ロック路線をさらに追求し、今となっては名盤と誉れ高いアルバム『kicks』をリリース。そして迎えたkicksツアー。ハードロックとも言うべきゴリゴリのステージは、誰も想像してなかったんじゃないだろうか。
この収録日、風邪を引いて喉がかれていたという。とんでもないハスキーボイスでステージが始まる。この日無理を押したために、このあと10年に渡って声の不調に悩まされたとASKAは『700番 第一巻』で語る。その意味でもエポックなビデオである。
ちなみに今作はVHSのビデオテープのみであることに要注意。不遇だ。

なお撮影クルーはイギリスから呼び寄せたという。編集が過剰で私は好きじゃない。

 

 

【内容】
収録曲

何があったの?といいたくなるような、鬼気迫るパフォーマンス。あまりのシャウトに女性ファンからの受けが悪い。この頃から男のファンが増えたとASKAは言っている。90年代前半のド・ポップなチャゲアスは一般の音楽ファンに勧めるのが少し恥ずかしいというか、緊張するんだけど、このkicksは間違いなく通にウケる。皆ビックリする。

センターステージに登場し、弾き語りの『同じ時代を』の衝撃的なハスキーボイスで幕が開く。一節ザラリと歌いあげて、おもむろにギターをスタッフに渡すと、リングに向かうプロレスラーよろしく威風堂々とステージに歩く。そして暗い暗い『NO WAY』。後半にCDとは違う高音のシャウトをぶち込み、さらに破滅的なイントロで始まる『tattoo』に繋げていく。これまた狂ったかのような怒涛のシャウト・・・ この冒頭部のインパクトが凄すぎるのだ。J-POP界に落ちた原子爆弾か。あの「お茶の間に愛されるチャゲアス」はいずこ。

それでいて中盤にはバラードも入れてくる。クラッシックギターによる『はじまりはいつも雨』弾き語りは必見。『NEVER END』もアルバムの中では埋没していたのに、やはりライブでは光る。ピアノが泣いている。余談だが冒頭で映る、涙を流す美少女は私の友達。

後半には『着地点』『NOW』『晴天誉めるなら夕暮れを待て』と続く怒涛のアゲアゲナンバー。最後は『同じ時代を』で壮大に締める。
このビデオが最高じゃなかったら何なんだ。とにかく見てほしい。

 

私が当サイトを運営するのも、すべては一般の音楽ファンにkicksの映像を見せるためであり、そのゴールに向かって話題や文体が構築されている。ASKAが汚名を返上しレジェンドのミュージシャンとして返り咲くには、このビデオが広まるしかない。従来のポップスターのイメージではダメージが広がる一方だ。逮捕されたときに私は真っ先にそう考えたのだ。それくらいこのビデオには可能性があると私は信じている。

 

関連動画
同年、台湾でのMTVアジアのイベント。曲は同じだがテンションがより高い。

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