ASKA 非公式ファンサイト

チャゲアスの偉業まとめ

チャゲアスには偉業が山ほどある。列挙してみよう。
・83年、国立代々木体育館を音楽で初めて使用
・91年、SAY YESが13週連続一位(連続週数として歴代6位。80年代以降では他の追随を許さない断トツの記録。約280万枚の売り上げは歴代7位)
・92年、アルバム『TREE』が歴代最高売り上げを記録、同年『SUPER BEST Ⅱ』が記録を塗り替える。約260万枚。
・93年、SAY YES に続きYAH YAH YAHもダブルミリオン達成。ダブルミリオンのシングルを二曲持つミュージシャンはチャゲアスとミスチルだけ。
・92~94年、モナコ公国で行われるThe World Music Awardsに三年連続で参加。マイケル・ジャクソンとかが出る行事。

(どんなイベントか、ASKA本人が語ってます)

・アジアでカバー曲が出まくり、売れまくり。94年から大規模なアジアツアーを敢行。アジア進出の草分けとなる。(ちなみにアジアでは本国でスルーされた曲がヒットする傾向がある。『男と女』『You are free』『girl』はアジアで特に有名。私も知り合いの韓国人にチャゲアスを聴かせたらYou are freeに強く反応した)
・95年、米映画『ストリートファイター』に『Something There』が使われる(私は実際にこれを見た。尋常ではないクソ映画)
・2000年、韓国政府に招かれ、ソウルでコンサートを開催。戦後以来続いていた日本文化禁止政策を開放するための政治的イベントに起用され、日韓親善大使を務めた。

このように本当にすごい業績をたくさん残しているのだけど、中でも一番すごいのがこれ。

・96年、イギリスでMTVアンプラグドに出演。

 

MTVアンプラグドとは何か。
まず前提としてMTVという音楽専門のテレビチャンネルがある。80年代にアメリカで登場し、音楽の世界に革命を起こした。マイケル・ジャクソンのスリラーがヒットしたのも、MTVでPVがガンガン流れたからと言われる。
そのMTVの中で、アンプラグドという番組がある。プラグを抜く、つまりエレキ楽器を使わないということだ。実績と人気のあるミュージシャンだけが出演を許され、ふだんと違う雰囲気のショーを楽しむという趣向だ。MTVの看板番組だったとも言われる。実際に出演した面々がすごすぎる。

エアロスミス
ポール・マッカートニー
スティング
R.E.M.
ロッド・スチュアート
ボブ・ディラン

などなど

これに、チャゲアスが、出た。そもそも欧米で流れるMTVのレギュラー番組に出たアジア人は、後にも先にもチャゲアスだけ。坂本龍一がラストエンペラーでアカデミー賞を取ったときに、ビデオ出演したことはあったらしいが。
これがどれくらい難しいかと言ったら、イチローがメジャーで262本打つのと同等以上じゃなかろうか。NHKのトップニュースでもいいくらいだし、「1996年のできごと」的に取り上げられてもいい。日本人のアイデンティティに関わるくらいの偉業なのだ。実際はあまり騒がれなかったのだけど・・・ 
MTVアンプラグドでは、演奏が失敗と見なされれば放送されないと言われている。チャゲアスはちゃんと放送され(再放送も一度あったらしい)、CD・ビデオもリリースされた。

 

MTVアンプラグドがいかにすごいか、続けよう。
なにせごまかしの効かないアコースティック演奏。綺麗事だけではすまない。名演もあれば駄演もある。以下に動画を挙げるので各自で判断されたい。
一番有名なのはクラプトンだろう。

このアルバムは普通にロック史上の名盤として数え上げられている。次に有名なのはニルヴァーナではなかろうか。

ステージを葬式のセットアップに。そしてカート・コヴァーンは翌年ピストル自殺してしまう。

マライアも良かった。ギターがうまいか、歌がうまいか、どちらかがあればこの番組では映えるのだ。

MTVアンプラグドは様々な話題も提供。
キッスはオリジナルメンバー再結成のきっかけとなった。プラグを抜くだけでなく、メイクまで落として出演、笑。CDの邦題がすごい。『停電 (地獄の再会) 』

オアシスはメインボーカルの弟ノエルがボイコット。兄貴(チャゲアスでいうCHAGE)が必死にステージをこなす。

「俺がオアシスなんだ。俺がこのクソバンドを始めたんだ。バンドには夢中だが、引っ越しがある。バカみたいなクソアメリカ人の前でライヴをしてたら、家を探しに行けねえじゃねえか」。ASKAもこれくらい堂々としてほしい笑。

 

繰り返すが、こんなにもすごい番組に、チャゲアスは出たのだ。アジア全体での活躍が評価されたらしい。国内の売り上げで言ったらB’zとかミスチル、サザンが上をいってる。でもたぶん、欧米の人から見たら、チャゲアスに圧倒的な個性があったんだろう。これってCHAGEの存在もきっと大きいよね。ASKAだけでは駄目だった気がする。

 

ただしチャゲアスのMTVアンプラグドが掛け値なしの名盤かと言えば、正直そうでもない。アレンジに関してASKAはイギリスのミュージシャンと衝突したと言う。これはわかる。だってしょぼいもの。のちの99年にいわゆるASKAバンドの面々で、東京と大阪でアンプラグドライブをやるのだが、こっちのほうがはるかに良い。イギリスだからいいなんてことは、断じて無い。ASKAバンド(松本晃彦、江口伸夫、是永巧一、古川正義ら)がいかに優秀か見せつける演奏だった。こんな感じ。

チャゲアスのMTVアンプラグドでの名演は『HANG UP THE PHONE』。これは原曲のイメージから大きく変えて、ずいぶんハードに。これはチャゲアス史上に残る名演なので、ぜひ聞いてみてほしい。
あとCHAGE曲の『NとLの野球帽』。もともと名曲だがこれもすごい。CHAGE入魂の熱唱。CHAGEはハメを外しすぎてダサくなる傾向があるが、これはバッチリ抑制が効いている。声の抑え方に注目して聴くと、鳥肌がゾクゾク立ってくる。ASKAのハモりもカッコいい。
普段のチャゲアスのクオリティを知っている身からすれば、全体として若干の物足りなさは感じるものの、この二曲があまりにも良いので一般の音楽ファンにも強くオススメできる。とにかく日本歌謡史がひっくり返るような大事件なのだから、音楽ファンなら必ず聴くべきだろう。

 

なおASKAは2016年1月のブログで、この渡英時に、ロンドンのクラブで薬物を使ったと告白している。偉業を成し遂げてしまって、無意識のうちに燃え尽きてしまったのかもしれない。いずれにせよASKA個人史の中でもMTV出演はドラマなのである。

‹‹一覧に戻る